●岐阜ファミリーパーク●
2008年1月10日

今回、冒険の地に選んだのは岐阜ファミリーパークこどもゾーン
ここには、かの有名なピカチュー(仮名)のハリボテが祀られていると聞き
名古屋から2時間かけてやってきた。


 
田舎道を抜けると、我々(会長&ガクりん)を迎えてくれたのは
宝くじ号と書かれた乗り物らしき物体。
しかし、それが動くスペースなどはなく
遠くから見ても分かるほどに錆びており、何なのかよく分からない。
後で近くによって観察して分かったのだが
どうやら座席の周りにあるホイールのようなものが回転し
レールの上を走るもののようだ。
座席部分が回転する、ということは固定具がないことから考えにくい。
とりあえず風化具合から、放置されて長い年月がたっているようである。



そこから少し進むと我々の前に、少しばかり古臭い城門が立ちはだかった。
ADVENTURE VALLEY(冒険谷?)と刻印されたそれは
見るものを威嚇するものではなく、中へと誘うような妙な魅力を持っていた。
が、人影はない。私が感じた、この魅力は勘違いだったのかもしれない。

そんな事を考えながらふと門の内側をみると、驚愕の事実を目の当たりにした。
これを見ていただきたいのだが、これは「開・閉園時間」のプレートである。

よく見ると分かると思うが、1月は9:30〜15:00となっている。
そして、我々がここに到着したのが14:30。
つまり30分というタイムリミットが勝手に設けられてしまったのだ。
というか、「開・閉園」ではなくて「開園時間」で良いのではないだろうか?
いやいや、そんなことを考えている暇はないっ!いざ園内へ!!


と、意気込んで足を踏み入れると聴こえてくるBGM。
RPGにはこれがなくっちゃ!とか思ったのもつかの間、どこか懐かしく感じてしまう。
なんと教育番組「おかあさんといっしょ」などで使われている曲ではないかっ!
その事実に驚愕しながらも歩みを進めていくと、池が見えてきた。

そこに現れたのは、蛇とも龍ともつかないオブジェ
これは我々を威嚇しているのか、歓迎しているのか。
ここから見る限りでは判断できない。

が、こんなものに構っている時間はないので
さっさと先へ進もうと、人影が2つほど確認できた。
他にも客がいるんだなと思っていると、奥の方から歓声らしき音が聞こえてきたので
これは案外、人がいるのではないか!と盛り上がり、急いで奥へ向かう。
すると、その音が明瞭に聞こえはじめたので耳をすましてみると・・・

なんと、体操のお兄さん(というか教育番組のお兄さん?)の歌声ではないかっ!!
よく聞いてみると、なんのことはない。先ほどと同じようなBGMが流れていただけのようであった。
若干、がっかりしながら歩いていると(歩いてばっかだな。と思われるだろうが、結構広いのだ)
先ほどの人影がどんな服装をしているか、確認できる距離にいた。
それで、その服装なのだが・・・2人とも同じ格好をしているではないか。
しかも黒っぽい青の事務っぽい服装である。
どうやら客だと思っていた2人は、従業員のようである・・・。


さて、案内板を見る限りでは
管理棟は「海賊船」という名称らしい。
つまり、この従業員たちは海賊、ということになるようだ・・・。
しかし、すぐ後で従業員たちと少し話すのことになるのだが
当たり前だが、海賊のような印象は受けなかった。
・・・いや、ここを出て行く直前までは、ね。


 
気を取り直して、冒険を再開すると
「スーパーモービル」やら「ボブスレー」といった文字が見えてきた。
なるほど、探検にありがちなアトラクションってやつだな?
と、いったような感じで1回200円のきっぷを購入し
まずはスーパーモービルに乗り込む!
従業員もとい海賊のおっちゃんが元気な声で「出発!」と一声。
すると我々の乗ったちっぽけな乗り物が、急な坂をぐんぐんと登っていく。
終点も間近と言うところで、いきなり現れたトンネル。

中にはゴジラや、どこかで見たような恐竜のイラストが・・・。

スーパーモービルが止まったので降りてみると
そこは丘(一応、山?)の上だった。

先へ行ってみると下界(田んぼ)を一望できる、素晴らしい景色であった。
いや、実際 きれいな眺めではあったので誤解のないように。

さて、丘の上に登ったからには降りなければならない。

1.再度、スーパーモービルに乗る
2.ボブスレーで一気に駆け下りる
3.徒歩で10分かける

の、3つの選択肢が浮上してきた。
時間もないし、どうせなら ということで2を選択し
それぞれ順番に駆け下りていく。
乗る前に
「スピードは自己責任で注意してください。出しすぎると飛び出します。」
といった、注意書きがあったのだが
これが結構、的を射ているようで
カーブでの、あの安定感のなさは恐怖心を煽ること間違いない。


すぐ横に、100円を入れるとゆっくり動く子供用の車(?)が
置いてあるスペース(闘いのアリーナ)と
その周りを走るゴーカート等のアトラクション(?)が待ち構えていたが
時間も迫っているということで、今回はスルー。
近寄っていった時に出てきた、従gy・・・海賊のおばさんは
パーティー入りを断わられたモンスターよろしく、がっかりしていた。



そこから少し行くと、アスレチックのような砦がそびえたっていた。
その名も「ジェロニモ砦」
これは!と思い、中を登って行くと
少し高台にでて、後ろを振り向くと
少しもはためかない旗があった。

それを拡げてみると、♯のような記号が・・・。
これがここの海賊旗なのであろうか?よくわからない・・・


その場から下を見てみると、何だかよくわからない
生き物のような模様が描かれている。
手や足、目などのようなパーツがあるように思われる。
一体なんなんだ、ここは・・・。
園内を一望、というほどでもないが割と見渡せたので一枚撮っておこう。

これの右下のほうからパターゴルフ等が出来る場所に行けるようである。


そろそろ時間もない、ということでジェロニモ砦から下り
海賊船(管理棟&フードコーナー)に向かう。

その途中、我々以外の唯一の客をみかける。
父1人に娘2人、という親子である。
そこで娘Bのセリフなのだが
「おとーさん。なんでもうすぐしまっちゃうのー?」
そう、あと10分少々で閉園時間なのである。

これはいけない!と今回の冒険の目的であるピカチュー(仮名)を探す。
しかし、これで園内を一通り回ったはずなのに影も形もみあたらない。
これはもう、我々の手には負えない ということで
海賊船のコックであるおばちゃん(食堂のおばちゃん)に話しかけてみる。
すると、海賊とは思えないような笑顔で事の成り行きを話してくれた・・・

なんでも、著作権の問題で、つい最近取り壊したそうなのだ。
著作権・・・うん?スーパーモービルや例のBGMは問題ないのだろうか・・・
ここの将来が気にかかったが
余計なことを言って海賊のおばちゃんを怒りくるわせるわけにはいかず
何も言わず、戦略的撤退をはかった・・・。
ちなみにこのフードコート。
見たことのないアイスの自販機やカップヌードルの自販機。
しまいには、わたがしを作る機械まで置いてあった。
  


食堂のメニューは恐ろしくて、見ることも叶わなかった・・・。


食堂から出て、歩いていると

「3時になりましたので閉園します。5時に駐車場を閉めるので車を移動させてください。」

という、閉園のアナウンスが流れてきた。
駐車場が閉まるまで、2時間あるようなので
我々は車のなかで、少し睡眠をとることにした。
慣れない運転と、園内を走り回ったせいで疲れてしまったのだ。
しかし、1時間程すると遠くから声が聞こえてきた。

「もう閉めるんで、動かしてもらえますー?」

・・・まだ4時ですよね?閉めるのって5時じゃありませんでした??
そう思いながら、眠たい目をこすりながらキーをまわす。
出口には従業員が勢揃いしている。
そう。我々は海賊達に見送られて旅立つことになったのだった。
しかし、その海賊達の目が「早く出てけよ」と冷たい目をしていたのは、気のせいなのか・・・。


余談になるが、この「岐阜ファミリーパーク」は公的な施設のようなのだ。
出入口に「簡易保険 郵便年金積立金還元融資施設」と記載されていた。
まぁ確かに、つくりが凝っているような気はするし・・・。
詳しい情報を持っている方は、ご一報お願いします。


文責 ガクりん

同行者・会長のコメント「これは良い国内そっくり遊園地ですね!ピカチューが消えてたのが惜しい・・・」





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